広報担当の北海道脳神経外科記念病院の横山です。
本日は男性脳と女性脳の違い。
「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」
以前、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森前会長が発言し、女性差別ということで世間的に大きな問題となりました。
私も「差別」はもちろん良くないことだと思います。
しかし、「区別」は大切だと考えています。
「区別」とはあるものとの違いを認めて、はっきり両者を分けること。
「差別」とは、偏見や先入観を基に特定の人々に対し不平等な扱いをすることとされています。
男性と女性の脳には違いがあると言われています。
そのため男女を、「区別」することが重要であるのではないでしょうか。
男性脳はまずは結論から入り、問題点を見つけて素早く行動する、いわゆる問題解決力に長けている脳と言えます。
一方、女性脳はプロセス思考で、相手に共感して聞いてもらいながら問題解決していくことになります。
こう考えていくと、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森前会長の、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります」という発言は、男性だと問題解決として即判断していくことをしますが、女性はリスク回避を考えて慎重に検討しているからということになります。
病院でよくあるのは、私たちリハビリという職業は職業柄自立度を高めることが重要となり、それは逆に常にリスクと隣り合わせとなりやすいとも言えます。
しかし看護師という職業はは良くするということももちろんですが、いかに悪くしないか、いわばリスクをより低くしていくかということを重要にする職業なので、意見の対立がしばしばあります。
男女や職業などの特性から、どちらかが良い悪いではなく、「区別」してお互いを理解していくことが重要であり、周り道のように感じることもあるかもしれませんが、より良い答えを導きだすためにも重要なことではないかと思います。
男女の脳の違いを理解していれば、森さんの発言も変わっていたかもしれませんね。