広報担当の北海道脳神経外科記念病院の横山です。
「口腔ケア」
セラマネの研修会で歯科衛生士さんから口腔ケアに関して講義がありました。
当院でのADLの取り組み内で、整容は特に優先度が低くなる項目であり、積極的な介入がされていないの現状です。
現場では、「できる」、「介助」の二極化となっていることが多く、質の評価も不十分となっています。
片麻痺・利き手交換・注意障害・失行等によって磨きにくさが生じてしまっていても、できているからと自立と判断されていることも少なくありません。
当院では理事長が歯科医のため、外来で歯科も実施しており、当然歯科衛生士もいますが、病棟での積極的な活動は実施していません。
また、口腔ケアを歯科衛生士が介入していた群では肺炎の発症率が低かったり、在院日数の短縮につながったりというデータもあるようです。
どうしても現場では、FIMなどの量的な評価が優先となりがちですが、患者様本人にとっては、十分な口腔ケアを出来るようになることで、今後の疾病予防(肺炎や歯周病予防等)も含めてのADLの質の評価・訓練も同じぐらい重要なことかもしれない。
当院でも今後歯科衛生士の介入や口腔ケアの質向上できるようにリハスタッフとして介入方法を今一度見直してみようと思います。
どなたかのご参考になれば幸いです。