広報担当の北海道脳神経外科記念病院の横山です。
「君は裁判官としては優秀なんだろうけど、君に担当はしてもらいたくないね」
最近始まったイチケイのカラスというドラマの1話で出てきた場面です。
黒木華さん演じる裁判官はとても優秀で効率的ですが、判決を下す時も悩むことはないと、どこか機械的というか人間味がない感じの裁判官です。
そんな中、主演の竹野内豊さん演じる裁判官は効率性とは無縁ですが、悩んで悩んで悩みぬいて判決を下す、人間味あふれる裁判官です。
さて、これは私たち理学療法士にも当てはまることではないでしょうか。
最近は医療のエビデンスや教育、情報、機器など発展したことで、提供するリハや結果も昔より大きな差がなくなってきているかもしれません。
そんな現代でどんな理学療法士に担当してもらいたいか。
私ならですが、レジ打ちのように商品を右から左へとこなすのではなく、自分という人間をみて、自分のことをたくさん考えてくれて、悩んで悩んで、試行錯誤しながら諦めずにやってくれる人に担当してもらいたい。
もちろんどんなことを提供するかも大切ですが、リハビリは対人間なので、どんな人から提供されるかということも大切になっているのではないでしょうか。
自分の身体に納得して退院する日を迎えたい。それが望んでいたところまでいっていなくても。
そう思える人に担当してもらいたい。
今中堅の年齢だからこそ、自分自身改めて考えさせられるテーマとなりました。
「イチケイのカラス」ますます楽しみなドラマとなりました。
みなさんならどんな理学療法士に担当してもらいたいでしょうか。