広報担当の北海道脳神経外科記念病院の横山です。
4月29日の鴨頭さんのVoicyで話されていた内容です。
プロの仕事。。。色々と考えさせられる内容でした。
働いてみて、卒前・卒後での勉強で学んだこと、経験値など身につけたものをどう生かしていくか、手をかけていくか。
鴨頭さんもお話しておりましたが、難しいのが、学べば学ぶだけ、手をかけたくなってしまうということです。
たぶん、手をかけるということで自分の存在意義を高めているのではないかと思います。
患者さんが歩けるようになりたいという希望があるからどうにかして歩けるようにしてあげたい。そこまでなら良いかもしれませんが、PTとして歩きにこだわりすぎてしまうと、歩き格好にこだわりすぎてしまい、どちらかというと歩けるようにするというよりも、ランウェイを歩くモデルを指導するかのようにアートチックに綺麗に歩かせているだけのようにしてしまいかねません。
鴨頭さんの中で取り上げていたのが、1人の料理人さんの言葉でした。
プロの料理人は自己表現をするのではなく、キャベツをお金のとれるキャベツにできるように手間をかけて、素材を最高の状態で提供できるようにすること
私達の仕事も似ていると思いました。
素材=患者さん
患者さん自身の持っているもの、元々の姿勢だったり、筋肉だったり、生活様式であったり。。。そこを全て加味した上で、今後のためにどんな歩き方が良いのか。
綺麗な踵接地からの2動作前型だけが正解ではない。
職場で、担当ではない片麻痺患者さんの歩きを見たときにどのスタッフが担当して介入しているのかわかってしまうことがあります。
私の患者さんも周りから見たらそう見えることもあるのかもしれないが、私としては出来るだけそうならないように心がけてやっています。
横山の片麻痺患者の歩き方ではなく、その方が片麻痺になっても安全に歩ける歩き方、誰が担当していたかわからない=素材を活かす、ということだと考えています。
プロの仕事とは、自己表現のために手をかけるのではなく、素材を活かせるように、自分の存在を最低限にして手間をかける、そして素材を最高の状態にすること、しっかりと誰のためのリハなのかということを考えながら、今日からの臨床にまた取り組んでいきたいと思います。
素材を大切にしていきましょう!