広報担当の北海道脳神経外科記念病院の横山です。
「そこそこの理学療法士」
中堅理学療法士となると中間管理職としての役割もそうですが、まだまだ新人指導を任されている方も多いのではないでしょうか。
当院は約20名の理学療法士が在籍しており、下からいくと新卒2名、その次は3年目が1名、その次が10年目といきなり飛びます。
そのためあまり新人指導はしないのですが、今年3年目のスタッフが一般病棟から回復期病棟に移動になったことを機に私が指導することになりました。
そのスタッフが元々実習に来ていたこともあり、ある程度どんな人柄かということは理解していましたが、改めて簡単な面談をしました。
その中で、「どんな理学療法士、どんな働き方を今後目指している?」という質問を投げかけた時に返ってきた言葉が、「そこそこの理学療法士で働ければ十分です、お金も貯めたいですし」です。
皆さんにとってはどうかわかりませんが、私にとっては結構衝撃的でした。。。
たぶん自分が3年目の頃にはそんな感じで先輩には言えなかったかなと。
時代の流れか、働き方改革の影響なのか色々考えましたが、ふと思ったのが自分達のせいではないのかと。もう少し言えばこの職場の経験年数の開きも影響しているのではないかと思いました。
「自分達がそこそこのPT」
たぶん先輩である自分達が3年目のスタッフからはそう見えているのではないか。
自分が3年目の頃は指導してくれた先輩達は神的な存在に見えていました。そんな存在になりたいから、努力した。
自分的には5年目ぐらいの自分と今の自分の理学療法士としての熱量は変わらないと思って働いてはいますが、結婚したり子供が産まれたりとプライベートの変化だったり、歳をとることでの自分の考え方の変化だったり色々あると思います。
5年目ぐらいのガムシャラにやってた頃から色々と削ぎ落として今の自分がある、でもそれが3年目のスタッフにすると、「そこそこの理学療法士」に見えている。
もちろん個人の考え方にもよると思うので、一概には言えませんが、1番近い存在で目標とされやすい自分達が、「そこそこの理学療法士」とならないように日頃の振る舞いだったり、指導だったりを改めて気をつけていかなきゃいけないなと思わされました。
どなたかのご参考になれば幸いです。